この山の魅力
那岐山は因幡地方の南西端、岡山県との県境に位置する標高1,255mの山です。
那岐山の名前は、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と伊邪那美命(いざなみのみこと)がこの山に降臨したことに由来します。
二神の名前が刻まれた山頂付近の巨石からもこのことをうかがい知ることができます。
かつては、修行の場として多くの行者が登った霊峰です。
山頂までは、東仙(ひがしせん)・西仙(にしせん)コースと、途中で東仙コースに合流する奥本コースがあり、
いずれも2時間30分から3時間ほどで往復することができます。
登山道は整備されており、山頂までに3つの避難小屋があります。
山頂周辺には高い樹木がないため、北の方角に鳥取平野や千代川、
鳥取砂丘、日本海、東の方角に氷ノ山や扇ノ山、西の方角に大山、
南の方角には瀬戸内海の島々や四国まで見渡すことができる360度の大パノラマが広がります。
この山の植生は、ブナやミズナラなどの落葉樹とスギなどの針葉樹が混在しており、
標高1,000m付近の落葉樹は、秋に登山道を紅葉で彩ります。
西仙コースの標高730m付近にシャクナゲやイワカガミの群落があり、4月中旬から下旬が見頃です。
また、山頂付近には智頭町の花であるドウダンツツジの群落があり、5月下旬から6月上旬が見頃です。
この群生地は天然記念物に指定されています。
那岐山の登山口までは智頭駅から車で約25分、
智頭駅周辺の智頭宿には京阪神方面からもJR(智頭急行)や高速バスで簡単にアクセスできます。
智頭宿は県内最大の宿場町で、往時を偲ばせる町並みや国登録有形文化財の石谷家住宅など、散策を楽しむことができます。
伊邪那岐命と伊邪那美命にゆかりの霊峰「那岐山」を是非お楽しみください。
おすすめシーズン
- 濃い緑:山行に最も適した時期
- 薄い緑:山行に適した時期
行程:
登山口駐車場=50分=馬の背小屋=40分=那岐の家=10分=山頂=15分=奈義町分岐点=30分=奥本コース分岐点=35分=登山口駐車場(歩行時間 3時間)
詳細情報
おすすめ | ポイント山頂からの絶景(鳥取砂丘、大山、瀬戸内海などを一望できる) 4月中旬~下旬にシャクナゲ、5月下旬~6月上旬にドウダンツツジが見頃 |
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登山計画書 | 提出先なし |
駐車場 | 登山口駐車場に約5台 |
トイレ | 避難小屋「那岐の家」(非水洗) |
アクセス | 智頭駅から登山口駐車場まで車で約25分 |
宿泊案内 | 林新館、河内屋旅館、清流の里 新田「人形浄瑠璃の館」(要問合せ) |
アドバイス | 西仙コースを登りに、東仙コースを下りに使うと歩きやすく周回できます。 西仙コースの途中で2つにルートが分かれ、「渓谷ルート」は小さな滝や岩石、大木など渓谷美を、「尾根ルート」はシャクナゲ、イワカガミなど豊富な植物を見ることができます。 |
サブコース | 奥本~山頂コース |
エスケープルート | 山頂付近までは登ったコース、山頂付近からは東仙コースを下りるのが安全です。 |
注意事項 | 熊に注意。 降雪期には入山しないでください。 |
【記入者】
所属・氏名 | 智頭町総合案内所(智頭町観光協会) 0858-76-1111 |
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地図・標高グラフ
那岐山図


シャクナゲの群落がみられる尾根ルートは、巨木の根をクサリ伝いに登る急斜面があります。







また山頂付近にはドウダンツツジが群生し、6月上旬が見頃です。

那岐山には岡山県側からも登れるコースが豊富です。

雨天時は滑りやすいので注意してください。

ここから、35分ほどで登山口駐車場に到着します。