この山の魅力

「流し雛の館」のある千代川左岸から、宿場町の風情を残す閑静な街並みの背後に、

北から南に連なる三角山(みすみやま・516m)、おおなる山(648m)、洗足山(せんぞくさん・746m)の全容が望めます。

所々花崗岩の岩肌が露出する山並み景観は、鳥取県東部には珍しく、人を寄せ付けない山容です。

その三角山から洗足山への縦走ルートは、「用瀬アルプス」の名に相応しい登山難易度と距離を有します。

三角山を含む主要な登頂ルートとしては、用瀬総合支所を起点として、

景石城跡または女人堂経由で三角山、西側の金屋登山口から洗足山、鳥居野登山口から洗足山の3つのルートがあり、

どのルートからも縦走が楽しめます。

最もポピュラーな日帰りコースとしては、

鳥居野登山口~洗足山~おおなる山~三角山~女人堂~用瀬総合支所(駐車場あり)のコースがお勧めです。

所要時間は概ね6~7時間前後です。

用瀬総合支所は、JR用瀬駅から徒歩5分の位置にあります。

縦走する場合、JRの因幡社駅~用瀬駅を利用するか、2台以上で乗り合わせて、1台を用瀬町総合支所に置いて、

鳥居野登山口(駐車スペースあり)から登るとよいでしょう。

コースを通じて水を補給することが困難なので、水分は十分に携行してください。

洗足山~三角山間はアップダウンが続き、梯子やロープの張られた危険個所を通行します。

途中にエスケープルートもないため中級以上の体力が求められます。

低山域に該当するこの山域では、豊富な植生も見どころです。

春にはミツバツツジが咲き乱れ、タムシバやミツマタといった花たちが山を彩ってくれます。

秋になるとヤマボウシやナナカマドといった種が赤い実をつけ、一年を通して様々な植物を観察することができます。

三角山は猿田彦を祀り、古来より多くの修験者が修行に訪れる山でした。

このため、戦前までは女人禁制のしきたりがあり、現在も「女人堂」が残っています。

女人堂付近には、参拝者が身を清めたという「こり場」、奉納相撲を行う「角力場」があります。

三角山頂には三角山神社の本殿があり、平安時代には在原行平も訪れて献歌されたと言い伝えられています。

頂上からは日本海や鳥取市内の街並みを一望することができます。

洗足山の名前は、弘法大師が諸国巡礼の途中、用瀬に立ち寄った際、道に迷っていると立派な滝に突き当たり、

その場を祈りの場所としてさだめ、自らも滝で水浴びし、不動明王を祀ったことに由来しています。

その一方で、鬼の住む山という伝説もある山です。

一等三角点を有し、天候の良い時には西方面に高山、高鉢山、三国ヶ山、北方面には日本海まで一望することができます。

赤波川のおう穴群上流から流れ出る洗足の湧水は、鳥取県の名水にも選ばれており、

洗足山に住んでいた鬼が、人目を忍んで飲みに来て、八上姫に会いに行ったという伝説も残っています。

おすすめシーズン

  • 長時間の歩行が含まれる
    長時間の歩行が含まれる
  • 展望に優れたルート
    展望に優れたルート
  • お花がいっぱい
    お花がいっぱい
  • 濃い緑:山行に最も適した時期
  • 薄い緑:山行に適した時期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月

4月~11月(ただし、7~8月の夏季は、暑さのため避けた方が無難)

ルート長3.7Km
標高差(上り)450m
標高差(下り)450m
行程:

用瀬町総合支所=20分=女人堂=25分=中鳥居(景石城跡)=25分=仙の行者=25分=縦走ルート分岐=10分=三角山山頂=10分=縦走ルート分岐=20分=仙の行者=20分=中鳥居(景石城跡分岐)=15分=子持ち松砦=10分=駐車場分岐=5分=景石城跡=30分=林道出会い=5分=用瀬町総合支所(歩行時間:計3時間30分)

詳細情報

おすすめ
ポイント
山頂:6つの巨岩(万燈石、影石、重石、権現石、天狗石、富士石)がある。
藤原行平が「ゆくさきを…」と献歌したことでも知られる由緒ある山である。山頂の社は平安時代から建立されている(一度焼失)。
登山計画書
提出先
用瀬町総合支所
駐車場用瀬町総合支所(80台)
トイレ用瀬町総合支所(水洗)、女人堂(非水洗)
アクセス用瀬町総合支所から登山口まで徒歩10分。
用瀬町総合支所へは車、もしくはJR利用。JR用瀬駅から徒歩5分。
宿泊案内フォレストリア用瀬(0858-75-4051)、古民家長谷川邸(0858-87-2182)
アドバイス全ルートを通じて、山中には水場及びトイレがない。夏場は多めに水等を持って行動すること。女人堂からは急登が続くため、耐力に余裕を持って行動すること。用瀬町総合支所には全ルートの地図あり。
サブコース①女人堂~影石城跡林道出会いまで、周遊コース(40分)
②影石城跡より愛宕山まで足を延ばして、用瀬町総合支所へ(1時間)
③三角山手前の分岐から洗足山への縦走ルート(5時間) 
エスケープルート①用瀬町総合支所~三角山山頂:ルート引き返し(1時間30分)
②中鳥居~影石城跡:駐車場分岐より下る(1時間)
③影石城跡~用瀬町総合支所:林道出会いへ下る(30分) 
注意事項付近にて熊の目撃情報あり。単独行動はなるべく避けましょう。
マムシや虫の被害を避けるため、長袖長ズボン推奨。

他山のぼりの心得をチェック!

【記入者】

所属・氏名鳥取市 地域おこし協力隊 前田

地図・標高グラフ

用瀬アルプス(三角山~景石城跡ルート)図

用瀬町総合支所にて登山届を出して地図をもらいます。駐車場とトイレが利用可能です。 1
用瀬町総合支所にて登山届を出して地図をもらいます。駐車場とトイレが利用可能です。
分岐の標識を確認しながら三角山方面へ。 2
分岐の標識を確認しながら三角山方面へ。
女人堂へ到着。荘厳な雰囲気です。 3
女人堂へ到着。荘厳な雰囲気です。
女人堂から急登が続きます。体力には余裕をもって行動しましょう。 4
女人堂から急登が続きます。体力には余裕をもって行動しましょう。
中鳥居。女人堂から1/3の行程です。景石城跡への分岐もあります。ベンチもあります。 5
中鳥居。女人堂から1/3の行程です。景石城跡への分岐もあります。ベンチもあります。
仙の行者。女人堂から行程の2/3です。ベンチもあります。 6
仙の行者。女人堂から行程の2/3です。ベンチもあります。
三角の肩です。ここから三角山頂ルートと縦走ルートへ分かれます。 7
三角の肩です。ここから三角山頂ルートと縦走ルートへ分かれます。
三角山への参道。最後の登りです。 8
三角山への参道。最後の登りです。
三角山頂の社。歴史が深く由緒ある社です。 9
三角山頂の社。歴史が深く由緒ある社です。
駐車場への分岐。 10
駐車場への分岐。
景石城跡の東屋。頂上は広くお弁当を食べるには最適です。 11
景石城跡の東屋。頂上は広くお弁当を食べるには最適です。
景石城跡から遠く日本海を望む。 12
景石城跡から遠く日本海を望む。